あらすじ
女子バスケ部のWC（ウィンターカップ）予選がはじまったある日、海外にいた千夏の父が一時帰国。千夏が大喜と付き合っていることを打ち明けると、父からは離れて暮らすように言われてしまい―!? そして、WC予選決勝。相手は幼馴染で最強のライバル夢佳率いる彩昌高校。これまで練習してきた日々を胸に、千夏の負けられない一戦が始まる―！
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覚悟
この巻で最も印象的だったのは、千夏の父親が二人の関係に介入してきた場面です。千夏が大喜と付き合っていることを打ち明けたことで、父親から「離れて暮らすように」と言われる展開は、読者にとっても衝撃的でした。これまでの二人の甘酸っぱい関係に、現実的な大きな壁が立ちはだかった瞬間であり、千夏がバスケ、そして大喜との関係において、どんな選択をするのか、その覚悟」が問われることになります。この試練は、二人の絆をさらに強くするのか、あるいは新たな形へと変化させるのか、今後の展開に目が離せません。
そして、物語の大きな節目となるウィンターカップ予選決勝が描かれました。相手が幼馴染であり、最強のライバルである夢佳率いる彩昌高校というのも、千夏にとってこれ以上ない舞台設定です。父親からの言葉に揺れる心境の中で、千夏がどれだけ集中し、自身の力を発揮できるのか、精神的な強さが試される一戦となりました。これまで練習してきた日々、仲間との絆、そしてバスケへの情熱を胸に、千夏がコートでどのようなパフォーマンスを見せるのか、その一挙手一投足に注目せずにはいられませんでした。
この20巻は、千夏と大喜だけでなく、周囲のキャラクターたちもそれぞれの立場で成長し、決意を固めていく様子が描かれています。特に、千夏の困難を目の当たりにする大喜が、彼女をどのように支え、自身の競技と向き合っていくのかも、今後の展開を占う上で重要な要素となるでしょう。
全体として、20巻はただのスポーツラブコメに留まらず、キャラクターたちの内面的な葛藤や、未来への決意が深く描かれた巻でした。次巻以降、千夏と大喜がこの大きな壁をどのように乗り越えていくのか、彼らの恋と夢の行方がますます楽しみになりますね。
どっちも進んでくね
恋についてもカップルらしい雰囲気出すようになってきたし、バスケも大詰めというところまできた。
ここでお父さん登場もびっくりしたが、たいきがいいところにもっていく天然たらしがすごくよい！
匿名
お父さんとしての思いもあるよね
今回はちなつのお父さんの思いに触れる回でした。無口で怖そうという印象でしたが、今巻を読んで見方が変わりました。やはりお父さんですね。不器用ですが、娘のことを大切に思い、大事にされているということが伝わります。
たいきと、そして少しずつお父さんにも素直な気持ちで向き合うちなつによって、お父さんも素で向き合っていくことになるのでしょうか。
決勝戦を経て、ふたりの関係性がどうなるのか楽しみです！
Posted by ブクログ
年齢が変わって最初の1冊。
千夏先輩のお父さん登場！結果だけしか見られないとツラいよなぁと思いつつも、大人になって子どもがいる今となっては子どもには将来に結びつくことをやってほしいというお父さんの気持ちもすごく分かる。
それにしても大喜くん、お義父さんとふたりで一緒に暮らすとはまさかの行動。よく良い方向に持って行けたなと感心しかない。
色んな葛藤を乗り越える千夏先輩の姿に心揺さぶられる。
今の自分が報わせる！なんて素敵な言葉！
どうか千夏先輩の努力が報われますように。
