作品一覧

  • 今日もレストランの灯りに
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「大袈裟ではなく人生が楽しくなってきている」 医療記者、50歳を目の前にして 接客のアルバイトを始める。 ちょっぴり個性的なシェフと 素敵な常連さんに囲まれて いつの間にかここは、私の居場所になっていた―― 【内容説明】 医療の専門記者として、25年間働いてきた、一人呑みが大好きな“私”。 メディアの経営悪化に、新型コロナウイルス感染症の影響も追い打ちをかけ このまま医療記者を続けていけるのか、不安を感じていたある日、 ガキ大将のような風貌のシェフに声を掛けられ、あっという間にイタリアンレストランの接客アルバイトをすることに! 人生の後半戦にふと現れた、素敵な居場所。 職人肌で、常連さんと話すのが大好きなシェフ、 一回りも二回りも年下のアルバイトの仲間たち、 そして素敵な常連さんに囲まれ、泣いて笑って得たものは。 今とても寂しいあなたにも、心にぽっと灯りが点るかもしれない とある街のレストランをめぐる、15のエッセイ。 「きっと全国にはだれにとってもこんな大切なお店があるのだろう。それぞれの場所で今日もそれぞれの愛しいドラマが生まれている。 そんなことを想像すると、この世の中捨てたもんじゃないなと私は心が温かくなるのだ。」(本文より) 【目次】 【目次】 まえがき Chapter1 医療記者、イタリアンレストランでバイトを始める Chapter2 常連さんは店のファミリー Chapter3 休めない、帰れないシェフ Chapter4 最後のディナーで謎のお客さんが教えてくれたこと Chapter5 キノコ採りの名人、伊藤さんのこと Chapter6 「思い切って跳んでみると楽しいよ」 Chapter7 シェフのこだわり すべてはお客さんに喜んでもらうために Chapter8 お客様は神様ですか? Chapter9 常連の林さんとALSの妻、利恵子さんのこと Chapter10 バイト仲間の卒業写真 Chapter11 シェフが「I LOVE YOU」を捧げる人 Chapter12 叱られても、へこたれない方法は? Chapter13 酒とパスタの日々 Chapter14 若返る店、愛しい居場所 Chapter15 シェフインタビュー あとがき
  • 言葉はいのちを救えるか?
    4.4
    1巻2,090円 (税込)
    どうして人はいつか死んでしまうのに生きるのだろう? 優生思想、障害、安楽死と緩和ケア、子どもたちの自殺、コロナ対策、終末期医療費、HPVワクチン、ニセ医療薬……最前線で取材を続ける医療記者、渾身のノンフィクション。 難病を患いながら詩や画の創作に打ち込む兄弟、重度の知的障害者で一人暮らしを続ける青年、人を生産性で計ろうとする風潮に抗う研究者、安楽死の議論を広めようとする治りにくいがんの写真家、高齢者医療費についての誤解を糺す学者、HPVワクチン接種後の体調不良の苦しみを語る母娘……医療にかかわる問題の最前線を歩き取材してきた記者が、病いや障害、喪失の悲しみ・苦しみを生きる力に変えるべく綴る医療ノンフィクション。わたしたちが直面するさまざまな医療問題が、この一冊に詰まっている。 【目次】 I部■優生思想に抗う 1 難病と生きる──岩崎航・健一さんの「生きるための芸術」 2 知的障害者が一人暮らしすること──みんなを変えたげんちゃんの生き方 3 なぜ人を生産性で判断すべきではないのか──熊谷晋一郎さんに聞く負の刻印「スティグマ」 II部■死にまつわる話 4 安楽死について考える──幡野広志さんと鎮静・安楽死をめぐる対話 5 死にたくなるほどつらいのはなぜ?──松本俊彦さんに聞く子どものSOSの受け止め方 6 沈黙を強いる力に抗って──入江杏さんが語る世田谷一家殺人事件もうひとつの傷 III■医療と政策 7 「命と経済」ではなく「命と命」の問題──磯野真穂さんに聞くコロナ対策の問題 8 トンデモ数字に振り回されるな──二木立さんに聞く終末期医療費をめぐる誤解 IV部■医療の前線を歩く 9 HPVワクチン接種後の体調不良を振り返る──不安を煽る人たちに翻弄されて 10 怪しい免疫療法になぜ患者は惹かれるのか?──「夢の治療法」「副作用なし」の罠 11 声なき「声」に耳を澄ます──脳死に近い状態の娘と14年間暮らして 終章 言葉は無力なのか?──「家族性大腸ポリポーシス」当事者が遺した問い 「しんどいことばかりで生きる気力を失いそうになる時、命綱のように自分をつなぎ止めてくれる言葉。どんな状態にあっても、そのままの自分を肯定し、それでも生きることを励ましてくれる言葉。 もし、そんな言葉を誰かと分かち合えたなら、ひとりで引き受けなければいけない心の痛みが少しでも軽くはならないだろうか。誰かが心の奥底から発した言葉で自分の人生が照らされるなら、ひとりで生まれて、ひとりで生の苦しさを引き受け、ひとりで死ぬ絶対的な孤独が少しでも和らがないだろうか。 そんなことを夢見て、私は今日も言葉を探しにいく。」(「はじめに」より)
  • 言葉はいのちを救えるか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    正直最初は色々な苦悩を抱えて生きてる人、障害やがん、うつ病などそんな人生を生きてる人たちの物語だと思った。
    結論みんな色々あるけど、その物語に答えなどなく生きてるという事実を書いた本だと。

    考えさせられることはあるが、結局前向きに生きていてそれを書いた本だと。

    ただ最後、遺伝性のがんを患って、精神的な疾患もある山崎さんとの出会いで一変する。自殺してしまうのだ。

    本のタイトルの通り言葉で命を救うことの難しさが描かれていると思った。

    最後に後ろ向きでしかいられない物語もあるというのがとても印象的だった。

    世間からは苦難を乗り越えた物語。
    そこには神様から与えられた試練に乗り越えられない

    0
    2024年11月15日
  • 言葉はいのちを救えるか?

    Posted by ブクログ

    最後の記事が衝撃的。今までの考えが覆された筆者の思考を追体験しているようで、心が苦しくなった。自死を選ぶ人が何を考え、何を感じていたかは当人にしかわからない。だからこそ、遺された我々は、どういうことを考えていたのか、感じていたのか考えなければいけないのだと思う。

    0
    2024年07月14日
  • 言葉はいのちを救えるか?

    Posted by ブクログ

    生と死に対する「ことばの力」を考える内容。それぞれの生まれの違いからくる理不尽さ対する「物語の力」を考えてきた自分の問題圏と非常に関連しており、とても考えさせられた。

    また、一つ一つのエピソードが個人にとって大きすぎる荒波のなかでの生と死を中心とした、つながりの物語になっており、切なく、何度も泣いてしまった。
    著者は、ねらっているわけではないのだろうが、厳しい状況で生と死の物語は、どうしたって、心を打つ物語になることは、ある意味、人にとって(物理)現象なのかもとすら思いつつ、その受け止め方が自分は定まらない。

    内容については、特に、「なぜ人を生産性で判断すべきではないのか(熊谷晋一郎)」に

    0
    2025年01月19日
  • 今日もレストランの灯りに

    Posted by ブクログ

    さしずめ、カジュアルイタリアンレストランの店主はつらいよ 
    というところだろうか。
    医療ライターがこのレストランが気に入りすぎて
    アルバイトに入り、見聞きしたレストランの人間模様。
    もとはブログだったのを本にまで仕立て上げた。
    そこで浮き出ているのが店主の苦悩。
    ドタキャンの客、値切る客、残す客、、、
    店主が一番がっかりするのが残す客だったりする。
    美味しく食べていただくために、
    素材を手作りし、顔を見て、味や量を考えているのに、、、
    こだわりの店主だけにその落胆が目に浮かぶ。
    しかしそれでアルコール依存になって体を壊しては、
    折角の料理が作れなくなって本末転倒。
    バイトをする彼女にも当たり散

    0
    2024年02月26日
  • 今日もレストランの灯りに

    Posted by ブクログ

    医療記事を専門にするジャーナリストの著者が飲食店でアルバイト。
    シェフ、スタッフ、常連さん、とてもいい感じの街のレストラン。
    お店の看板メニューのレシピも載っている。

    0
    2023年11月24日

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