【感想・ネタバレ】エモい言葉の日常のレビュー

あらすじ

「エモい」の正体に迫った
誰も知らない蒼井ブルーの原点。

★推薦多数!
オキシトシン。ずっとオキシトシン。
心がにゅっと柔和になる~
―新しい学校のリーダーズ・MIZYU

むねがキューンと…何気ないこの日々が愛おしく感じます。
幸せな気持ちで満たされすぎました。
―在原みゆ紀

「エモい」とは、なんなのでしょうか?

この胸が揺れ動く、甘酸っぱくて、ほろ苦くて、なんだか懐かしい気持ちになる、この気持ちは、いったいなんなのでしょうか。

おそらく誰も定義はできません。
それは、指紋や虹彩のように人によってまったく違う形や色をしているからです。

それゆえ「エモい」には再現性がありません。だれかやなにかをまねたとしても、同じ「エモい」を起こすことはできません。

蒼井ブルー氏は、SNSで、著書で、これまで幾度となく「エモい」と共感の嵐を呼んできました。

彼の言葉はどのようにして生まれたのか?
「エモい」言葉が誕生した裏側に初めて迫ります。

―蒼井ブルー撮り下ろし
32枚の写真を添えて。

■本書の目次
・はじめに
・Chapter1 恋をするということ
―チョコはもらった瞬間がいちばん甘い。
・Chapter2 隣にだれかがいるということ
―人を思う歌が染みるのはだれかを本気で思ったことがあるから。
・Chapter3 生きるということ
―夜ふかしが楽しいのは今日が終わらないから。
・おわりに

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「いいものに触れると好きな人のことが思い出されます。この現象も恋をしているときならではのものでしょう。」p13
ー教えたい・知らせたい、は好きだしずっと口実を探しているような。


「やはり人と人は話をしないといけませんね。いまより関係を深めようとするなら。」p23
ー本当に伝えないと伝わらないし、それでも言葉はまあまあ無力。


「ぼくには好きな人から言われたい言葉がもうひとつあります。それは、名前です。」p25
ーお互いの名前を知っているという奇跡。産まれて最初に贈られる宝物に触れるということ。


「世界でいちばん好きでした。すごくないですか、家族でもないくせにいちばんだなんて。
それなのに、それくらいの人だったのに、彼女がいまどこでなにをしているのかわかりません。連絡先も知りません。人と人のつながりって、変ですよね。」p43
ー恋人でなくとも、離ればなれになってしまった関係は本当にあっけない。別れはめっぽう苦手。


「そもそもなぜその人とお茶やごはんに行きたいのかーーー会いたいからですよね。」p69
ー大人になって気付けば「ご飯いかん?」「飲み行こ!」って誘い方になってたな、、、と自省。
会いたい人には会いたいと言わないとですし、会いたいと言われた方が嬉しい。


「心の余裕というものは管理することがなかなか難しいものです。(中略)だからあらかじめルールを決めておきませんか。心に余裕があるときは助ける、ないときは助けを求める、と。」p83
ー心の余裕がある時は大体のことがうまくいく(気がする)し、ない時は大体ダメ。支え合って生きたいね、持ちつ持たれつの関係でね。


「だれかへの気持ちがわからなくなったときは、その人といるときの自分の姿を見つめてみるのがよいと思っています。」p103
ーその人といる時の自分を好きでいれるか。誇れるか。


「だれかと一緒にいたころによく聴いた曲は、自分たちの曲、自分たちのものになりますよね。聴けば当時の映像までもが脳内で再生されます。」p129
ー気付けばそんな曲がたくさん溢れてて、幸せだったり悲しかったりするな。


「次の約束があるだけで、胸に希望を抱くだけで、人生は最高になります。なるほど、子供の頃周囲の大人たちから「将来なにになりたいの?」ばかり訊かれていたわけです。」p178
ー次の約束という手軽で小さな希望。それがあるだけで頑張れたり生きるのが楽しくなる。だから、会っている時に次の約束をするのが好き。

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蒼井ブルーがこんなタイトルで本を出す?と思いながら読み始めると「はじめに」でしっかりと弁明されててなぜか嬉しくなった。

高校生の頃に「エモい」という言葉が流行り始めた時、私は「言葉で言い表せないほど、何とも言い難い、形容しがたい」の意を持つ「えも言われぬ」から派生した言葉だと認識していた。しかし、蓋を開けるとその語源は「emotional」とのこと。納得できるような、それでもまだ異議を唱えたくなるような、私にとってエモいはそんな言葉です。


蒼井ブルーは日常でなんとなく思っていることを、綺麗すぎないちょうどいい言葉で表現しているので、あったかく差し伸ばされた手のようにぽんと掴んでポッケに入れたくなるような、この本もそんな本。

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

特に恋についての言葉がとてもとても好きです!!

ちょっとわかりやすい和歌を読んでいるような…

読むと胸が高鳴ります。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

タイトルと表紙に惹かれて手に取った1冊。

エモいって上手く言語化できなかった自分にエモいってこんなのもあんなのもあるよねって教えてくれた1冊。
なお、エモいとはいまだに言語化できない、いやする気もないのかもしれないです。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

日曜日の予定はめちゃくちゃ好きな人だけにしておかないとダメ。そういう人は月曜のことを考えさせない的な文章、まさにその通りで、今の自分にも当てはまるな。
本当に共感できて、心に響く言葉がたくさん詰まっていて手元に置いておきたい1冊に仲間入りした。
私自身も、自分のこれからの人生が気になるようなドキドキワクワク心躍るような日々を送りたい!
エモーショナルっていう言葉が好きになったし、その言葉が意味するたくさんの情景も心から良いなと思った。


私のためのメモ
*最寄駅で、昔の人を思い出す話、人と人とのつながりって一瞬で繋がったり離れたり、不思議だなと。
*立ち直るの前には必ず受け入れるがある。
*会えて嬉しい、を、後々LINEで伝えるでも、約束したときに伝えるでもなく、会えたときに直接伝えよう。
*離れていても、ずっと会えていなくても大丈夫。親友とは会って2秒であの頃に戻れる。
*よく聴いていたころのことがたとえ何年経っても鮮明に甦るので、音楽はずるい。
*忘れたくないことが増えていったら、忘れたいことを忘れられそう
*歌は思い出を連れてきます。いつかのだれかを連れてきます。人は、秋の気配を感じる青空の朝にフジファブリック「若者のすべて」を聴くと泣く。
今しかない若者を楽しみたいと思った
*約束は人が抱けるいちばん小さな希望
*続きが気になるような日々を送る

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2024年12月22日

Posted by ブクログ

蒼井さんはかわいいと感じる日常場面の切り取り方がとても上手。共感できる部分も多く、ふとした時に何度も読み返したくなるような言い回しが魅力的だった。

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

写真家の方ということもあり日常でおこる事象にピントを合わせるのが非常に上手いと感じました。またその事象を表す言葉の一つ一つが綺麗で落ち着きがあります。帯にもありましたがオキシトシンです。この本でエモいということを日常で表されたものを多く載せているので必ずひとつは刺さるお気に入りのものがあると思います。
少し難癖をつけるならドライヤーの話であった私はこれまで多くの恋人の髪を乾かしてきました。のように過去の恋愛の経験談を出すのは良いのですがどこか自慢げというかエゴが見え隠れしてる気がするのが残念でした。この本は一貫してエモく綺麗でどこか儚いものであって欲しかったので若干気になりました。
変なこと言いましたが素晴らしいエッセイです。

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2024年12月30日

Posted by ブクログ

 いいなあ。
 夕風吹く秋の暮方のような文才が羨ましい。日常の細部を感じとれる感受性も羨ましい。
 僕はいつも見逃してしまう。

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2024年09月24日

Posted by ブクログ

一つのテーマに対して筆者の考えが1ページずつ書かれたエッセイ。短くて簡潔で具体的な言葉で書かれおりいくつかのライフハックやクスッと笑える考えは得られた。タイトルを見て分かる通り、ライトで若者向けのテーマ、表現が多いので、人生の教訓となるような深い考えや知見は拾えなかった。
自分がエッセイに求める、向こう側にいる筆者の信念、ぶれない考え、人間性なものはあまり見えてこなかった。可愛いものを見つける感性は見習いたい。

好きなテーマ
『お風呂、早めに入ると「おれはもうお風呂を済ませている」などと強気になれて、寝るまでの時間が輝きだす。』
『同僚女子に好きな飲み物を訊いたら「コーラ」とのことだったのだけれど、数時間経ってかは急に「ゼロの方ね?」と言ってきて、何を気にしたのかわからないけれど、ちょっと可愛いと思ってしまった。』

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2025年02月02日

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