あらすじ
「これだけは言える。
FIREにより僕の人生は向上した。
たくさんの人々が同じ喜びを味わうことを願って、
これまでの経験を分かち合いたいと思う。」――スコット・リーケンズ[著者]
お金では買えない。シンプルで、幸せな生活。
幸せを掴む秘訣――人生を一変させる“FIRE(Financial Independence, Retire Early)”とは?
“経済的に独立し早期退職する人生”――その実践方法とは?
ある夫婦が“FIRE”に挑んだ軌跡を追った、最も身近に役立つ技術を全公開
全米ベストセラー! 中国、韓国、ドイツほかで出版決定。
より幸せな人生を得るのは、ほんの少さな簡単な選択だとしたら?
いまの仕事は好きじゃないって?――そう思っているのはきみだけではない。
だが、おそらくきみは、「どんなにいやでも辞められない」と思っているだろう(僕はそう感じていた)。
だが、給料がなくても暮らしていけるとしたら? その場合は、どんな選択をする?
FIREを達成すれば、その選択ができる自由を掴めるのだ。
いい考えだろう?
では、その自由な人生を手に入れるにはどうすればいいのか。
その全てが本書にある。
これから僕が話す出来事は、過度の浪費を続けていた僕たち一家が収入の半分を貯金するようになるまで、また海辺の贅沢な暮らしから一転、国中を周り、新しい(より安価な)生活の場を探すようになるまでの旅路である。執筆に当たって、僕はできるだけ率直に語ろうと努めた。成功だけでなく、失敗や悪戦苦闘した経験や実際の金額も、ありのままに記し、節目ごとに妻のテイラーの視点も加えた。FIREを目指す一家の軌跡をリアルに記録した本書が、きみたちの望む自由を手に入れるきっかけとなることを願う。
◉FIRE ムーブメント(Financial Independence, Retire Early movement)
経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルを啓蒙するムーブメント。この生活モデルは、ブログ、ポッドキャスト、およびオンラインフォーラムなどで共有されている情報を通じて、2010年代から大きな注目を集め、特にミレニアル世代などに人気が高まった。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
FIREとはなんぞや?を知っているけれど、いまいちピンとこない。
FIRE目指してるんだけど、これでいいんだっけ?
FIREしたいと思ってるけど、何からどう変えていけばいいのかわからない。
というような人におすすめ!
FIREについて細かく論じているというより、FIREを目指そうと決めた夫婦の1年間のドキュメンタリーのような内容。ちなみに本書のラスト時点では、スコット・テイラー夫婦はまだFIREはしていないもよう。
実は、ひっそりとFIREを目指そうとしている身なので、とても参考になった。
具体的に自分に足りないのは、支出の削減と、収入の増加。(←一番大事なところやないかい!!)
あと、FIRE後にしたい趣味はたくさん思いつくけど、やってみたい仕事ももっとイメージできているといいな~と自分自身のことを顧みることができた。
とても簡単にさらっと読めます。
Posted by ブクログ
稼いだぶんだけ使う暮らしから、稼いだお金をためてFIREすると方向転換のお話。そもそも稼いでいるので再現性とかそういうのはないが、ドキュメンタリーとして周りの環境の変化(お金を使いたい友人、bmw、良い立地の高い家などを手放していく)のを描いており、楽しくながれなのって最後までよめた。
作者のスタート地点である、お金をたくさん稼いでたくさん使ってるはずが、いつのまにか使ってるうちにたくさん稼がなくてはいけない状態、になってしまうのは誰しもおちいることなんだろうと再認識した。
Posted by ブクログ
あるアメリカ人家族が突然Fireを目指して、どうやって倹約家になっていくのかリアルな1年間の模様を一気に読ませてくれた。倹約家や節約思考とは見方次第で印象が180度変わってしまう生活スタイルだとも思ったが、豊かに暮らすためのプロセスの一つと考えると世界のみんなに理解しやすいものとなり、とりわけ環境にも優しくなる。つまり人にも地球にもwinwinな生活の仕方だと感じた。
面白いことはアメリカという1つの先進国に住む、どちらかというと高収入の家族が一気に倹約生活に身を置くというストーリー自体にある。アメリカは大量消費社会の国だというイメージが払拭できなかった私にとって、Fireを目指す著者の以前の生活ぶりがまさにアメリカだと思っていたが、案外著者の周りの人たちが、昔から倹約家だったというオチもついている。
目の前の物欲に何故か走ってしまっていた若い頃より、今は落ち着いた消費生活を送っていると思ったが、この本を読んでまだまだ甘いな、と自分の生活態度を見直すきっかけとなった。Fireを目指すかどうかはまだ決断できないけれど、度を越した意味のわからない買い物欲は今はもうないと断言できる。
生活を見直すための良書だと言える。
Posted by ブクログ
FIREを目指す夫婦の一年間を記録したノンフィクション作品。
よくあるFIRE指南ではなく、倹約や資産運用について全く知らない夫婦がFIREという価値観を知ったことでどう変わったのか、そしてどう行動していったのかが語られている
日本とは大きく状況が異なる内容だが、共感しなが読み進めることができた
Posted by ブクログ
世間から見た幸せの価値観ではなく、夫婦にとって何が幸せかを書き出してそれに従って節制していく物語。よくお金の本でこれはなくせ、など箇条書きのように並べられる内容と似た部分もあるが、この本の良さは変えたことによってどんな変化が齎されたかということも物語として読めるところにある。
Posted by ブクログ
アメリカ人の男性がFIREを知ってから、妻を説得し、FIREのためのスタートを切り、達成するまでの過程を綴っている。
① 多くの人が、「浪費」が自分達を幸せにし、成功を実感させてくれると思い込んでいる。
② 1週間のうちで、どんな時に幸せを感じるか、10個書き出してみる。
③ たかがコーヒー代、されどコーヒー代
④ 著者がFIREを志し、仕事を辞めて一年間FIREのための旅に出かける初日、一歩踏み出した時の心境は→「この先何が待ち受けているにせよ、今よりずっと素晴らしい人生になることは間違いない」
FIREを目指すかどうかは人それぞれだとして、「自分が本当にしたいことは何か?」「自分にとって本当に大事なものは何か?」を考えることはとても大切な事だと思いました。それをしっかり認識する事で、やるべき行動が見えてくる。人生がもっともっと楽しくなると思います。
Posted by ブクログ
【印象に残った文章】
「1週間過ごす中で幸せに感じたことを10個書き出す。」
自分が何に対して幸せを感じてて、この先どういった人生を送りたいのかをひたすら考えさせられながら読みました。ただ何となく過ごしていると人生はあっという間に終わりますからね。つまりFIREうんぬんの知識を得るよりも色々と考えさせられました。