鬼澤忍の作品一覧
「鬼澤忍」の「暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病」「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鬼澤忍」の「暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病」「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
成城大学経済学部経営学卒。『これからの「正義」の話をしよう』、『人類が消えた世界』、『国家はなぜ衰退するのか:権力・繁栄・貧困の起源』などの翻訳を手がける。
Posted by ブクログ
イスラエルパレスチナ問題に関するニュースは毎日のように見かけるけど、実際詳しいことはよく知らなかったので知識を付ける目的でこの本を読み始めた。
正直イスラエルパレスチナ問題に関してはイギリスが二枚舌外交をして今のようなややこしい状態になってしまった、くらいの認識しかなかった。その後何度か和平に近づいたこと、それが毎回阻まれてしまったこと、現代においてもイスラエルが入植活動をしていること、イスラエルも一枚岩ではないことなど全然知らなかったことをこの本を通じて知ることができた。
ベングリオンの三角形はイスラエルの問題を的確に表していて、ユダヤ人国家であること、民主主義国家であること、新しい占領地を
Posted by ブクログ
我々の幸福の大前提である「人間の尊厳」そして誰もが従う「正義」に照らして「能力主義」は人間の尊厳を踏み躙る平等主義の間違った理想であり、正義ではない、という話。
能力ですべてを決める。能力はその人の努力の賜物である。そうすると、努力しても社会が認める能力を持てない人には自信の喪失、屈辱と敗北感、そして貧困が待っている。すべての子供に教育の機会を与えるというACジャパンのCMや、高校の授業料無料といった施策が善とされる。しかし、お金や機会の問題ではなく勉強ができない人は逃げ場がなくなる。成功した者は「機会の平等」を与えれば解決すると思い込んでるが、それは平等ではなく能力を基準とした不平等の再配
Posted by ブクログ
行き過ぎた資本主義は、全ての物をお金で取引できる市場主義へと変えてしまった。お金の為に人身売買や臓器売買までもが需要と供給によって成り立ってしまう場合だって有るのだ。そこには道徳やモラルが歯止めになる事もあるが、当事者同士が双方利益を享受出来るとしたら、そして市場として成り立ってしまったら、そう考えると恐ろしい世界になってしまうだろう。イスラエルの幼稚園では、時間になっても子供を迎えに来ない親を如何に減らすか、対策として罰金を設ける事にした。結果はどうだろう?意に反して子供を迎えに来ない親が増えてしまった。親たちは、罰金を料金と受け止めてしまったのだ。
などなど、色んな考えさせられる事例がこの