作品一覧
-
-
-
-
-
-
-
-『ナルニア国物語』で名高いC・S・ルイスの神学的SF『別世界物語』3部作の第1巻。原題はOut of the Silent Planetで、「沈黙の惑星」とは地球(サルカンドラ)をさす。地球は科学による進歩思想に毒され悪となった沈黙の世界であり、それに対して神によってすべてのものが祝福されて輝いている火星(マラカンドラ)は愛の世界、理想郷だった。言語学者ランサムは、二人の男に拉致されてマラカンドラに連れ去られる。そこは地球よりはるかに古く美しく「垂直」が支配する別世界で、3種の知的生物がオヤルサという光に似た存在によって統治されていた。次々にひき起こされる不思議な出来事のあと、ランサムは地球への帰還を許される。詩人のイマジネーションあふれる異世界物語。
-
3.6
ユーザーレビュー
-
Posted by ブクログ
読み終わって…"仮面夫婦"という言葉がピッタリなんじゃないかと思った。
主人公(ジョーン)の自己都合的な考え方、夫(ロドニー)の受け入れているようで内心は突き放している考え方。
『かわいそうなリトル・ジョーン』
⇒たびたび夫が(おそらく嫌みで)言っているが、当人のジョーンには全く響いていない。
周りのせいにして、自身の本当の気持ちと向き合わない(閉ざし諦めた)人生は互いに哀しい。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■1944『春にして君を離れ』恋愛小説
メアリ・ウェストマコット名義で執筆。
●あらすじ↓
ずっと考えるのを背けてきた家族との"真相 -
Posted by ブクログ
率直な感想を言うと、あまりに読みやすく驚いた。そしてこの読みやすさがなんなのか考えてみると、恐らくジョーンに共感する部分が多かった。少なからず、過去の私自身はジョーンに近い人間で、けれどロドニーや子供たちのようにそれを見て見ぬふりすることなく叱ってくれた人がいた。ジョーンの気持ちに共鳴しながら、今少し離れた位置からこの物語を読めた気がした。
これは本当に自分自身を隈なく鮮明に映す鏡のような本だと思う。というか、鏡と鏡を端を合わせた状態で近づけた時現れる、自分と目が合わない自分を眺めているような気分。そしてそれは他人から見える自分で、現実。
辛く、痛く、悲しい現実から逃げ、見ないふりすると痛い目