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長身、美形の水乃サトルは旅行会社課長代理。だが、度を越した多趣味と奇行から社内では変人の烙印を押されている。部下の新人OLと共に出張した岡山の村で、横溝正史の名作を模した殺人事件に巻き込まれる「『本陣殺人事件』の殺人」他、ミステリー初心者からディープなファンまで楽しめる本格推理小説集。
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Posted by ブクログ
何が好きかって、サトル氏の行動と思考回路が。 二階堂作品の面白みをぎゅっと濃縮した感じ。さらっと読めるのにきっちり本格派なのが心憎いところ。
二階堂黎人の連作ミステリ短篇集『名探偵水乃サトルの大冒険(英題:)』を読みました。 二階堂黎人の作品は、2月に読んだ『増加博士の事件簿』以来ですね。 -----story------------- 金田一耕助を超えた!? 二枚目“変人”探偵登場 名作『本陣殺人事件』の犯人は別人だ!読者のド肝を抜く...続きを読む作品集。 長身、美形の水乃サトルは旅行会社課長代理。 だが、度を越した多趣味と奇行から社内では変人の烙印を押されている。 部下の新人OLと共に出張した岡山の村で、横溝正史の名作を模した殺人事件に巻き込まれる「『本陣殺人事件』の殺人」他、ミステリー初心者からディープなファンまで楽しめる本格推理小説集。 ----------------------- 1997年(平成9年)から1998年(平成10年)にかけて発表された社会人・水乃サトルが活躍する本格派推理小説の中短篇4作を収録して1998年(平成10年)に刊行された『名探偵水乃紗杜瑠の大冒険』を改題して2000年(平成12年)に文庫化された水乃サトルシリーズの短篇集です。 ■ビールの家の冒険 ■ヘルマフロディトス ■『本陣殺人事件』の殺人 ■空より来たる怪物 ■解説 末國善己 28歳の旅行会社課長代理・水乃サトルが様々な難事件に遭遇……冴えわたる名推理によって導かれる、アッと驚く結末は!? 4篇の短編集、、、 不思議・密室・魑魅・殺人……4つの謎にサトルが挑む。 4篇とも面白かったですねー イチバン愉しめたのは、、、 横溝正史所縁の地・岡山の横溝正史村というテーマ・パークを舞台にミステリの名作『本陣殺人事件』を模倣した殺人事件が発生し、『本陣殺人事件』での金田一耕助の推理に疑問を持つサトルが、トリックに関する別の真相の可能性を示す『『本陣殺人事件』の殺人』かな。 その他の作品も、 缶入りの『ヱビスビール』で埋め尽くされた一軒家の謎を解く『ビールの家の冒険』、 女子高生マル文字日記に仕込まれた殺人の謎を解く『ヘルマフロディトス』、 UFOや宇宙人の存在を確信するサトルの先輩ブタモマケルが容疑者となった天窓以外は密室だった山小屋での密室焼殺トリックの謎を解くバカミス的な展開の『空より来たる怪物』、 と、なかなか愉しめました……水乃サトルシリーズの他の作品も読んでみたいですね。
4+ 全然期待していなかったが、四編とも小ネタ満載、しっかり本格でなかなか面白かった。オリジナルの「麦酒〜」や「本陣〜」を既読だったことも幸いだった。
連作ミステリー短編集。全4話。 これも当たり♪ユーモアたっぷりでおもしろかったです。 主人公は、長身・美形の28才。超イケ面だが、俗にいうオタク趣味の持ち主でちょっぴり変わり者。 表紙に載ってるのが主人公です。めっちゃカッコイイよね?(笑)毎度×2茶目っ気たっぷりで、笑いが効いててグイ×2読ん...続きを読むじゃいます。
なかなか楽しい短編ミステリ集。 作者が、トリックを得意としているのがよくわかる。冒頭を飾る「ビールの家の冒険」は、ミステリファンなら言わずもがな、ある名作長編ミステリのパロディだけど、パロディとばかりは言えない独自の魅力を持っている。「誰もいない家に、山ほどのビールだけがある。なぜか?」という問い...続きを読むに対して、オリジナルはロジックで答えを出す醍醐味を味わせてくれるのに対して、作者はトリックでうならせてくれる。その手触りの違いを楽しめると、深みがうんと増す。 有名な「本陣殺人事件」をモチーフにし、別解釈を成立させた短編も通好みの一品。名作ミステリを分析し、作者の意図とは異なる別の犯人を指摘する離れ業は、「アクロイドを殺したのはだれか」や「名探偵に乾杯」など前例はあるが、この短編も目の付け所がシシャープでなかなかよい。ただし、肝心の解決が今ひとつ。理屈には合っているのだけど、原作の絵解きのスケールの大きさのようなものがすっかり抜けて、あえて言うなら「あら探し」っぽく感じられてしまうのは残念。 こういう小気味の良い短編は、どうしたって二階堂蘭子には無理である。軽妙な水乃探偵はなかなか魅力的だけど、正直言ってこの作者は、こういう味で楽しませるのはそれほど得意じゃないように感じてしまう。キャラの作り方が、ちょっと煮え切らないのだ。「軽井沢」はおもしろかった記憶があるのだけど、個人的にはミステリマニアとしての「くすぐり」のみがおもしろく、独自の短編ミステリとしてはあまり魅力を感じなかった。念のため言っておくと、前者だけでも買って読んだ甲斐は十二分にあった。
ちょっと難しい謎解きの話もあったけど、サトルのキャラクターが良かったので、読みやすかったですよ。 一個トリックが読めちゃったのもあったけど。珍しく表紙だけ見て買った文庫でした。
〇 概要 旅行会社の課長代理職を務める長身で美形のオタク,水乃サトルが探偵役を務める短編ミステリ集。「ビールの家の冒険」,「「本陣殺人事件」の殺人」など,過去のミステリのパロディ的な作品も含まれる。ややミステリマニア向けの作品集である。 〇 総合評価 ★★★☆☆ ミステリマニア向けと思われる短...続きを読む編集。「ビールの家の冒険」と「「本陣殺人事件」の殺人」は,パロディ元を知っていないとあまり楽しめないだろうし,「ヘルマフロディトス」と「空より来たる怪物」も,ある程度ミステリを読んでいないと「何これ?」と思ってしまうだろう。逆に,ミステリマニアであれば,読みやすい文章も相まって,軽く読めるし,十分楽しめた。傑作と言えるような作品ではないが,「ヘルマフロディトス」は,「かとり」を「かをり」に偽装するというなかなか面白いプロットの作品だった。読む前の期待値が低かったこともあって,思った以上に楽しめた。★3で。 〇 ビールの家の冒険 ★★★☆☆ 西澤保彦の「麦酒の家の冒険」をモチーフとした作品。トイレを借りるために不法侵入した家に,多量のビールが隠されていたのはなぜかという謎が示される。真相は,隠されていた缶ビールの缶は全て金であり,偽のビールだったというもの。銀行強盗が盗んだ金の延べ棒を溶かし,ビールの缶に偽装して隠していたのだ。荒唐無稽なシナリオのバカミス。謎はそこそこ面白いが真相は陳腐。ただ,文章は読みやすく,軽いミステリとしては十分楽しめた。 〇 ヘルマフロディトス ★★★★☆ 「かとりさん」と「かをりさん」が,女子高生の書く手書きの文字だと偽装しやすく,「かとりさん」を「かをりさん」と偽装することで,自分の犯行を隠そうとした「鹿取ユリア」という女子高生の話。水野サトルのところに,大学の先輩で,刑事の馬田が相談をしたという設定。話全体が軽くて読みやすく,プロットも面白い。この短編集ではベストの作品かな。★4で。 〇 「本陣殺人事件」の殺人 ★★★☆☆ 本院殺人事件のパロディ。本文庫の解説でも書いてあるが,単なるパロディというより,「本陣殺人事件」の金田一耕助の推理の矛盾を指摘し,別の推理を紹介している。これは,「本陣殺人事件」に思い入れがある人ほど面白く感じると思われる作品である。「本陣殺人事件」は読んだことがあるが,そこまで思入れがないので,この作品を読んでも「ふーん」としか思えなかった。「本陣殺人事件」をベースとした推理部分のデキはともかく,短編小説のデキとしては,やや冗長に感じてしまう。そこそこのデキか。★3で。 〇 空より来たる怪物 ★★★☆☆ UFOの襲撃により殺人がされたと思わせるような記述があるミステリ。警察は,水乃サトルの大学の先輩である「宇宙人侵略対策地球評議会」というサークルに入っていた二茂滋という人物を容疑者として捜査をする。真相は,「セキセイ院固教」という新興宗教が,皆神山の洞窟の兵器貯蔵庫から兵器を探し出し,その秘密を守るために火炎放射器で殺人をしていたというもの。密室のトリックは,コテージそのものががけ崩れで転がり,天井の窓を利用して外に出ることができたというバカミス的トリック。UFOについてのうんちくもあり,それなりに面白い作品。ばかばかしい作風が好きなら楽しめる。結構好き。★3かな。
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名探偵 水乃サトルの大冒険
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二階堂黎人
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